スタンディングデスクって知っていますか?
スタンディングデスクとは、「立って作業をするためのデスク」です。
実はこのスタンディングデスクが最近話題となっており、アップル社では新本社の全員にスタンディングデスクが導入されたのだとか!
そのメリットはひとりひとりの生産性の向上や健康面の改善、コミュニケーションの推進等様々。
そんな話題のスタンディングデスクを 半年前からDTMの環境に導入してみました。
実際に使ってみるとかなり良かったので、今回はこちらを紹介しようと思います。
目次
DTMにスタンディングデスクを導入!理想的な制作環境構築へ
筆者がDTM環境にスタンディングデスクを導入しようと思ったきっかけは、
もっと音楽制作に集中したい…
ということでした。
作曲をしていてよく辛く感じていたことがあります。
- 短時間でやる気が切れてしまう…
- 作業が捗らない…
- イメージが中々出てこない…
これら"集中力"の継続です。
音楽制作は何も考えずにパッとできるものではありません。
いつも頭を悩ませていい曲を作ろうと試行錯誤するはずです。
そんな作業が求められる中、"集中力"の継続はとても重要です。
そして筆者は集中力を高める環境作りが何かできないか考えました。
その一つの答えが、スタンディングデスクということだったのです。
筆者と同じく、DTMをやっていて集中力の継続に悩みを持っている方は多くいるのではないでしょうか?
そんな悩みの解決の一つにスタンディングデスク導入はオススメです。
スタンディングデスクとは?
スタンディングデスクとは、「立って作業をするためのデスク」です。
基本的に机で作業する場合、座って行うことが多いと思います。
しかし北米、特にデンマークやスウェーデンでは、上下昇降可能な机が普及し、「立って働く」スタンディングデスクスタイルが浸透しています。
この2国では近年、オフィスデスク総販売台数に占める上下昇降式デスクの割合が9割を超えるといったデータも出ています。
長時間座ることの悪影響とは
しかし長時間座って作業することが身体にとって悪影響を及ぼすということも指摘されています。
血行不良や身体の痛みなどは長時間座ると誰もが感じられるのではないでしょうか?
また以下のような病気のリスクも高まっていると指摘されています。
・高血圧症
・心筋梗塞
・心臓病
・脳梗塞
・がん
・糖尿病
以上のような背景により、立って仕事を行うスタンディングワークは話題の働き方となりました。
現在では、オフィスワークのほとんどがパソコン作業を伴うため、スタンディングワークを行うことで、仕事中の座る時間を減らし、健康状態の改善を見込むことが可能です。
音楽制作も長時間座って作業することが多いと思います。
スタンディングデスク導入によってこういったリスクを少しでも抑え、今よりも快適な作業環境を手に入れることができるかもしれません。
スタンディングデスクをDTM環境に取り入れるメリット
筆者が思う最大のメリットとしてあげられるのが集中力の向上です。
筆者の体感では、座って作業を行うよりも確実に立った方が集中力が上がると感じます。
これは実際の研究でも言われています。
以下紹介の記事に科学的な証明が載せられていました。
>>スタンディングデスクのメリット・デメリットを科学的に証明!
筆者の感じたメリット
気が散らない
立って作業することで、制作中に他の事に気が散って作業が捗らないということがかなり減りました。
例えば曲を作っていてイメージが出てこなくなった時に、 とりあえずYouTubeでも見るか… といったことです。
座っているとついつい楽な方向に頭が働いてしまいますが、不思議なことに立っているとそんな気持ちになりにくいと思います。
※なることもありますが笑
作業を始めやすい
作業に入るまでのやる気スイッチも入りやすいと感じます。
「座る」という工程がなくなることで、すぐに作業を開始できるからでしょう。
身体的負担を取り除く
作業中に突然の眠気と腰の痛みなどを感じることはありませんか?
立つことで眠気を吹き飛ばし、背筋を伸ばして仕事ができるので全体的な能率アップに繋がるのです。
姿勢も良くなるので腰痛や猫背で悩んでいる人にもいいかもしれません。
立つことで身体的にも健康でいられます。
身体を大きく動かせる
身体を動かしながらできることも大きな特徴です。
曲を作っているとテンションが上がってリズムを刻んだりしてしまいますよね?
この時に立っていると体全体を動かすことができ、座っている時よりも大きく動くことができます。
その分、身体全体の血行促進してモチベーションや集中力も上がる気がしています。
このようにスタンディングデスクを導入することで、様々なメリットを感じられました。
スタンディングデスクの種類
スタンディングデスクといってもいくつか種類があります。
また性能によって値段もけっこう変わってきますので、利便性と費用のバランスを考えて購入を検討するのがいいと思います。
電動で昇降するタイプです。
紹介する中では電動が一番利便性が高いです。
費用はかかるが、長く使用を考えているならこれがオススメだと思います。
電動(自動)式
メリット
・昇降に力がいらない
・簡単に昇降可能
・高さを細かく調整可能
・耐荷重性に優れている
デメリット
・重い
・費用が比較的高価
・電源が必要
ガス圧式
ガス圧式は、デスクの脚に高圧ガスが封入し、それをレバーなどにより調節するタイプです。
電動式に比べお手軽な値段だが、机上に重いものを乗せている場合などは力が必要。
メリット
・電動式よりもお手軽な値段で購入可能
・電源が必要ない
デメリット
・机上に重いものを乗せている場合、昇降に力が必要
・細かい調整が難しい
レバー(手動)式
レバーを操作したり、ハンドルを回したり手動で高さの調整をするタイプです。
スタンディングデスクを安価に購入したい場合はこれ。
メリット
・低価格
・高さを細かく調整可能
・耐荷重性に優れている
・電源が必要ない
デメリット
・手動操作なので手間がかかり、面倒
・机上に重いものを乗せている場合、昇降に力が必要
その他
スタンディングデスクは、机そのものが昇降するタイプの他、机の上に置いて昇降するタイプがあります。
もちろん机そのものが昇降するタイプの方が値段も高くなります。
もし今使っている机の上におけるのであれば、机の上に置いて昇降するタイプの方が安価に購入できます。
またそもそも昇降しないタイプのスタンディングデスクもあり、その方がさらに安価にはなりますが、DTMをやるうえでずっと立ちっぱなしというのはあまりオススメできません。
スタンディングデスクを使ってみて実際に感じたこと
の項目で、もう少し詳しく書いています。
ちなみに筆者は、机の上に置くタイプの電動式を購入しました。
スタンディングデスクは、電動昇降式がオススメ!
DTMでスタンディングデスクを考えているのなら圧倒的に電動式のスタンディングデスクをオススメします。
理由としては上記で紹介した
- 昇降に力がいらない
- 簡単に昇降可能
- 高さを細かく調整可能
- 耐荷重性に優れている
になります。
スタンディングデスクでDTMをしようとした場合、机の上には鍵盤とPCを置く必要が出てくると思います。
人によってはスピーカーを置く方もいるかもしれません。
そうなってくるとそれなりの重量になり、昇降に力がかからない 簡単に昇降可能 で 耐荷重性に優れている 電動式が一番利便性が高いと思います。
高さを細かく調整可能 であることも電動式の利点であり、理想的な作業環境を得られると思います。
ちなみに筆者が購入したスタンディングデスクは、机の上に置くタイプの電動式になります。
電動昇降式スタンディングデスク 製品仕様 当社保証1年付き
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型番
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DWS18-01E
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入力電圧
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AC100/240V(国内仕様)
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消費電力
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52W
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周波数
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50/60Hz
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電源コードの長さ
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240cm
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本体重量
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18.62kg
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製品サイズ
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横幅:80cm 奥行:62cm 高さ: 15.5cm - 48.5cm
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昇降範囲
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33cm
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天板の厚さ
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1.5cm
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定格荷重量
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メインテーブル: 20kg
キーボードテーブル: 2kg |
付属品
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ドライバー、ネジ、シールクッション、結束バンド、組み立てマニュアル
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試しに電動で昇降させてみました。
机の上に鍵盤とPCモニターを設置していますが、ボタンひとつで簡単に昇降できます。
もちろん途中でボタンを離せばその位置で止まってくれるため、細かい高さ調整も可能です。
そして何といってもボタン一つで動く机、とてもカッコよくありませんか?
スタンディングデスクが上下に動くだけでもテンションが上がり、気持ちが乗ってきますよ。
値段は19,777円と高価ではありますが、これでも電動式の中ではかなり安価な部類です。
”この値段は出せないよ”という方は、もう少し安価で購入できるガス圧式や手動式もいいかもしれません。
しかし昇降に力がかかってしまったり、利便性の部分ではやはり電動式に見劣りしてしまいます。
例えばガス圧式ですと、筆者の購入した机の上に置くタイプのもので13,888円のものがありました。
スタンディングデスクを選ぶ際の注意点
スタンディングデスクを選ぶ際に外せない注意点があります。
・荷重量
・机の幅、奥行き、高さ
・スピーカーや鍵盤、その他機材の配置
・配線の長さ
購入した後に後悔する可能性もありますので、しっかりチェックするようにしましょう。
荷重量
スタンディングデスクにはそれぞれ重さの制限があります。
鍵盤やディスプレイを置くくらいの重さには耐えられる強度はありますが、かなり重たいものを机の上に置きたい際は事前に確認が必要です。
ディスプレイ、鍵盤、スピーカーその他の機材等、たくさん机の上に置こうと考えている人は総重量がいくらになるか計算しておいた方が安心かもしれませんね。
ちなみに筆者の購入したスタンディングデスクは、メインテーブルとキーボードテーブルのふたつがあり、メインテーブルは20Kgまで、キーボードテーブルは2kgまで大丈夫になっています。
キーボードテーブルの強度があまり強くないので、キーボードテーブルに鍵盤を置くことは基本的にはできません。
机の幅、奥行き、高さ
スタンディングデスク購入を考える上で、机の幅、奥行き、高さは大事です。
購入したスタンディングデスクが思っていたよりも小さくて物が置けない...
案外、奥行きがない...
あまり高くまで上がらない(下がらない)
こういったことが起こらないように、事前に購入しようと考えているスタンディングデスクの仕様はしっかりと確認しましょう。
筆者も想像以上にスタンディングデスクの上に置けるものが限られていることを後で知りました...
スピーカーや鍵盤、その他機材の配置
スタンディングデスクの大きさ上、机に置けるものは限られます。
購入前に何を机の上に置きたいのか考えておきましょう。
筆者のDTMにおけるスタンディングデスク環境を紹介!
筆者は、スタンディングデスクのメインテーブルにディスプレイと鍵盤、ライトを配置。
キーボードテーブルはキーボードとマウスを配置しました。
ディスプレイはモニターアームを机に取り付けて設置しています。
元々はディスプレイの台に置こうと考えていたのですが、昇降を繰り返すスタンディングデスクの特性上、ディスプレイは固定しておいた方がいいと思います。
モニターアームは大体5000円前後で購入できそうです。
ちなみに筆者は以前7000円くらいで購入し、別のノートパソコンに使っていたものを代用しました。
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初めはスピーカーも置こうと考えていました。
しかし机のスペース的にギリギリになってしまったため、元からあったスピーカー台の上にそのまま配置しました。
よってスタンディングデスクを昇降させてもスピーカーの位置は変わらないため、基本的に立って作業する際はスピーカーの音で作業はしません。
ミックスなどスピーカーで作業する際は座って行っています。
スピーカーを机の上に置きたいと考えている方は、ディスプレイ、鍵盤、スピーカーまで全て置ける机の広さのものを選ぶようにしましょう。
他、オーディオインターフェイスはスタンディングデスクのとなりに棚を用意し、その上に設置しました。
ヘッドホン台ももその棚の上に設置しています。
またフェーダー操作できるFaderportは机の上の鍵盤とは別に机の横に設置してあるピアノ鍵盤の上に設置しました。
オーディオインターフェイスやフェーダーも初めは机の上に置く予定でしたが、そのスペースがなく移動させました。
結果いい感じのレイアウトにはなり全くストレスにはなってはいませんが、やはり机の大きさ上、機材の配置には工夫が必要だと思います。
配線の長さ
スタンディングデスクの特性上、配線の長さは重要です。
最大限上昇させても配線の長さが足りるようにする必要があります。
配線の短い機材等もあると思うので、どこに設置すれば配線で問題にならないか、またもちろん使い勝手が良くなるようにできることが理想です。
※筆者のスタンディングデスクの場合、最大限上昇させてこれくらいになります。
スタンディングデスクを使ってみて実際に感じたこと
やはり集中力の向上は大きく感じました。
座って作業するよりも圧倒的に長く集中し続けることができています。
集中力向上はあくまで個人的な意見ではあるのですが、実際に運動すると集中力が上がったりすることを聞いたことある人は少なくないと思います。
ただ単純に立つという動作だけで足の筋肉を使うことになり、それが一種の運動と考えれば、スタンディングデスクにして集中力が上がったということにも頷けます。
しかしずっと立っているともちろん足が疲れてしまいます。
疲れるとやはり集中力が下がってしまうのも事実で、何時間も立ちっぱなしで作業はオススメできません。
※筆者は、1時間以上立っているとそれなりに足に疲労が蓄積する印象です...
だからこそスタンディングデスクは立ったり座ったりができる昇降式を強くオススメします。
スタンディングデスクは机が昇降しない固定タイプも存在し、比較的安価に購入できます。
「立って作業するなら安いし固定式でいいか」
と思う方もいるかもしれませんが、立ちっぱなしも逆にデメリットということを頭に入れておいてくださいね。
しかしスタンディングデスクは固定式にし、カウンターチェアなどの高いイスを用意するのも選択肢としてはアリかもしれませんので、人それぞれ条件に一番合う選択ができればいいですね。
また少し変わった発想なのですが、
部屋のレイアウトを変えたい、机の向きを変えて気分一転したいと思うことはありませんか?
筆者は小さい頃から部屋の机の位置を変えたりすることで気分を一転させ、勉強をしていた頃がありました。
なぜか机の位置を移動させるだけで新しい部屋になった気分になり、気分一転して頑張れた記憶があります。
このスタンディングデスクの昇降での作業もこれに近いものを感じることができました。
初めは立って作業、飽きてきたら座って作業...
これが案外効果的で、立つ、座るだけで気分を入れ替えることができています。
今回はDTMの作業をメインに記事を書いていますが、もちろんDTM以外の作業の集中力も上がります。
ブログを書いている時もそうですし、動画を作成している時、本業の仕事をしている時等、スタンディングデスク上で行えるものは全て効果ありです。
そして何といってもこのスタンディングデスク、見た目もかっこいいんですよ。
ボタンを押して机を上下させる快感は毎度感じることができますよ。
本当にスタンディングデスクを導入して大正解でした。
まとめ
振り返りとして、DTM環境にスタンディングデスクを導入するポイントを以下にまとめました。
電動昇降式スタンディングデスクがオススメ
集中力やモチーベーションの向上
健康面の改善
カッコよい見た目
集中力向上や、座り続けるリスクを減らしたい方、普段の作業環境を見直したい方などには、スタンディングデスクはとても良い選択肢だと思います。
もしスタンディングデスクの選び方で迷った場合は、自分に合った性能面を比較してみることをオススメします。
これから長く付き合っていくであろう作業環境...高機能なスタンディングデスクの導入で劇的に作業効率を上げましょう。