こんにちは。
「和一閃」のデザイン全般を担当してます夏ワタル(@summering26)です。
この記事を読んでいる皆さんは少なからず同人音楽に興味があると思うのですが、今回はどんなCDがイベントで売れるかについて考えてみました。
同人イベントに複数回参加した僕が、
実際にイベントでどんなCDが売れていたのか。
どういう作品に人気が集まるのか。
それについて分かったことを紹介していきたいと思います。
いずれイベントに参加しようと思っている方、CDが売れなくて悩んでる方の参考になればと思います。
目次
音楽即売会で売れるCDの決定的な特徴
皆さんは即売会等のイベントに行く時にどんなCDを買おうと思いますか ?
音楽即売会に限らずイベント会場には沢山のサークルが参加していますし、有名なイベントであればあるほど会場の規模は大きく、参加サークルもその分増えます。
沢山のブースがある中で、すべてのブースに立ち寄ることはほとんどできないでしょう。
イベントによく行っていて、自分の好きなサークルの新譜を買いに行くことを決めている人以外はサークルの多さに右も左も分からないのが普通だと思います。
そういった人も少なくないイベントで、果たしてどういったCDが売れるのか。
実体験も交えて紹介したいと思います。
①ジャケットのクオリティーが高い
結論からいいますと、一番売れるのはジャケットのクオリティーが高いCDです。
多種多様なCDが所狭しと売られているイベント会場で一番最初に目につくのがジャケットですよね。
実際にジャケットをポスターなどにして飾っているサークルは目立ちますし、そのジャケットデザインのクオリティーが高いと惹きつけられます。
地味で目立たないジャケットのCDを売っているサークルはスルーされやすい傾向にあります。(僕も実際に何度もスルーしちゃいました)
ただでさえブースが多く、視聴にも時間がかかるものなので、お客さんはパッと見で目についたブースに心惹かれるようです。
ジャケ買いという言葉があるように、視聴してみるにしてもやはりビジュアルの力は大きいですね。
実際に売れているサークルはプロのイラストレーターに依頼してジャケットを描いてもらっていることが多く、実際にCDショップで売られていてもおかしくないクオリティーのものばかりでした。
②個性が強い
やはり目立つだけではなくCD自体に個性が強いことも売れるCDの特徴だと感じました。
たとえば特徴的なストリートミュージックっぽい世界観とジャケットであったり、
重厚なダークファンタジー(ダークソウル的な)みたいなデザインだったり、
逆に往年の80年代ロック風だったりと売れているCDはアクも強く個性的な物ばかりでした。
何百というブースが参加している中でよく目立ち、かつ他と差別化するといった点では個性が強ければそれだけお客さんを惹きつけることができるのでしょう。
僕も世界観が確率されていて、個性が強く、クオリティーも高いサークルのCDばかり買ってしまいました。
周りとの差別化はCDを売るには重要な要素であると後から気づきましたね。
③シリーズ物で継続してリリースしている
シリーズ物として、継続的に作品発表をしているサークルのCDはよく売れてい たと感じました。
実際にブースをみるとわかるのですが、シリーズ物で継続的に作品を出しているサークルにはずらりとCDが並んでいます。
シリーズ物で継続して新譜を販売しつづけるとそれが実績になり、新譜を買ってくれるお客さんも増えるわけですね。
好きな作家の新しい作品がほしいお客さんもいると思いますし、ナンバリングタイトルとしてCDが並んでいるとやはり目立ちます。
シリーズ物が並んでいるブースのレイアウトだけでも壮観ですし、セット販売等もできますので、より沢山のCDを買ってもらいやすくなりますね。
④SNSで事前告知をしている
最近ではSNSで事前に告知しているサークルも増えましたね。
普段から音楽活動をしているのであれば、日常的なSNSでの発信は必要不可欠です。
またお客さんとしても、SNSで事前に出展するサークルの作品と場所がわかれば足を運びやすくなり、購入してもらえる確率も高くなります。
つまりTwitter等をみて来てくれるお客さんは十中八九購入してくれるということになるので、
SNSで告知しているサークルの作品はよく売れるというわけですね(まあ知名度やクオリティーにもよるとは思いますが……)
⑤固定ファンがいる
即売会というイベントの強みに固定ファンを作りやすいというポイントがあります。
特に同人イベントなどは一年に複数回開催されることが多いので、毎回のように出展するサークルも多いです。
またお客さんの中にも毎回イベントに足を運んでいるという人もいますよね。
そういった人はだいたいお目当ての作家さんのいるサークルなどがあり、いわゆる固定ファンとして作品を買いに来てくれます。
シリーズ物などを継続的に発表していて、一定数の固定ファンがいるサークルはやはり売れていました。
中には行列を作ってブースに並んでいる人もおり、固定ファンを作ることはより多くのCDを販売することに繋がりやすい傾向にあります。
⑥ブースのレイアウトが凝っている
よく売れるCDを販売しているサークルはそれだけブースのレイアウトに凝っています。
お客さんが手に取りやすいようにCDを展示しているだけではなく、値札も見やすく視聴もしやすくて、かつ凝った雰囲気にしているサークルをいくつも見ました。
たとえば、ファンタジー色の強い作品を販売しているサークルでは観葉植物を置いたり、世界観に沿った小物でブースを色鮮やかに飾っているブースもありました。
ブースはお客さんがCDを買いに訪れる、いわば小さなCDショップです。
お客さんが快適に買い物ができて、商品をみるだけでも楽しめるという要素は販売数にも影響するということですね。
⑦売り子さんを雇っている
お金があるサークルの場合は売り子さんを雇っているパターンもあります。
売り子の経験が豊富で、かつ可愛い売り子さんがいるとお客さん(主に男性)の心を鷲掴みにしつつ、
沢山CDを買っていってもらえるということですね。(実体験に基づく)
大きなサークルであればあるほど、売り子さんを雇っているところは多いですよ。
コスプレしてもらったりすれば更にブースを盛り上げることができるでしょう。
⑧有名楽曲のカバー
即売会では同人作品もありますよね。
それは音楽イベントでも同じで、有名な作品のカバーアルバムなどはたまに見かけました。
たとえば音楽ファンの多いRPGゲーム作品のアレンジCDなどは買っていく人が多い印象でしたね。
たとえばFFやドラクエといった作品は音楽自体にファンが沢山ついていますので、セルフカバーアルバムを出せば売れやすいです。
最終的には楽曲のクオリティーの高さが一番重要
色々と売れるCDの特徴を紹介していきましたが、最終的に一番重要なのは楽曲のクオリティーです。
CDというものの本質はその中の楽曲自体であり、本当に売れ続けるものはそれに見合ったクオリティーがあるからです。
いくらお金をかけて美麗なジャケ写を作ったり、宣伝やレイアウトに凝っていたとしても、作品自体の質が低いと話になりません。
見た目が良くても適当に作られた作品では人の心を動かすことは難しいですし、結局固定ファンもつきません。
それに曲自体が微妙だったらまた新しい作品を手に取りたいと思う人も少ないでしょう。
そういった面から、作曲をする人も毎回高いクオリティにこだわって作品を作り続けなければいけません。
作品自体の品質の良さが土台にあってこそCDは売れるので、そこのところは自分達としても肝に銘じておきたいと思っています。
まとめ
今回は音楽の即売会イベントで売れるCDの特徴を紹介しました。
実際に会場に足を運んでみると、沢山の個性豊かなサークルがあってとても楽しいですし、売れているCDにも様々な種類があります。
どのように自分の作品を売っていくかに正解はありませんし、沢山売ることだけを考えて作品自体のクオリティーを下げてしまっては元も子もありません。
でも作品のクオリティーに自信があり、かつCDが売れないと悩んでいる方がいましたら、この記事の方法をいくつか試してみてください!
実際に売れていたサークルがやっていた特徴ばかりなので、参考になれば幸いです。
それではまた〜。